バター猫の創作ネタ収集の日々

主に小説などに使える創作ネタとアイデアを日常生活や映画、小説などから収集していきます。あとゲーム。

創作を始めるときに、まずキャラの欠点を設定するべき3つの理由。

 

皆さんごきげんよう。バター猫です。

 

突然ですが質問です。

皆さんが好きなアニメや漫画、小説のキャラの特徴をいくつか思い浮かべてみてください。

 

「かっこいい」「かわいい」「優しい」「明るい」「ツインテ」「八重歯」「食いしん坊」「笑顔に元気がもらえ......おっと、この辺にしておきましょう。

 

そのキャラには必ずといっていいほど欠点、もしくは弱点があるのではないでしょうか?

 

今回はそんな欠点とキャラ作りの関係についてです。 

 

欠点がない人間はいない。

 

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 まずお伝えしたいのが、人は誰しも欠点を持っているということ。

 

なんだか自己啓発じみた匂いがしてきたぞ」と思われるかもしれませんがそういう話ではありませんので、ご注意を。

 

どれだけ自他ともに認める完璧人間がいたとしても、人間であり精神がある以上どうあがいてもそういう部分は存在します。

 料理が得意な人もスポーツは苦手だったり、どれだけ成績が優秀なビジネスマンでも恋人とうまくいかなかったり。

 

程度の差こそあれ、実は長所よりもこういった短所の方がその人の内面を浮き彫りにし、その人を形作っている個性なのです。

 

創作というのはとどのつまり、人物を描く、ということ。

欠点を考えるという行為は登場人物にリアリティを与えるうえでの最重要なプロセスなのです!

 

なぜはじめに設定するのか。

そんな欠点の設定ですが、私はそのキャラを創り始める上で最初に定めるのが有効であるという考えを支持しています。

 

その理由は3つ。

 

理由その1 ストーリーが作りやすくなる。

多くの物語(特に映画など)はその始めに主人公に問題が提起され、それを解決出来るか? という問いかけのもとストーリーが構成されています。

 

その問題はほとんどの場合、主人公自身の脆い部分と密接に関わっているのです。

 

例として、アメリカのヒーロー映画では驚異的な能力をもつヒーローたちが自身の内面の欠点と葛藤する様がほぼそのままテーマとして描かれているのがわかりやすい。

 

問題のない順風満帆な人間ほど、ドラマチックな物語を紡ぐのは難しいのです。

 

 

理由その2 感情移入がしやすい。

前述と関連してきますが、人というのは大なり小なり欠点があるもの。

それはつまり完璧ではない人間のほうが親近感が湧きやすくなります

 

何も努力せずに全教科でいい点を取るキャラと多少の苦手教科があるキャラ。

どちらに親しみを覚えるかは明白なはず。

 

理由その3 キャラに深みを与えることが出来る。

そしてこれが最も重要にして最大のメリット。

 

欠点を与えることでそのキャラに関する様々なものが見えてきます。

その部分が形成されるまでの経緯、生い立ち、そしてそれが人格に与える影響、言動、などなど。

 

反対に長所を考えるときにも短所を克服しようと努力した、など説得力をもたせることも可能に。

 

短所を軸にそのキャラクターをリアルに掘り下げていくことができるのです!

 

まとめ

今回はあくまで自分の創作活動におけるテクニック、というスタンスで話を進めてきました。

しかしこれは自分が他人の作品を楽しむとき、または実生活の人間関係の分析なんかにも役に立つもの。

 

考え方の一つとして心の隅に置いておくと思わぬ発見があるかもしれません。